美術工芸鑑定家であり、香港大富豪の未亡人でもある佐伯伽耶と出会ったのは、モータージャーナリストの山口努にとって運命的な出来事だった。伽耶と知り合ったきっかけは、大学の先輩である田代からの紹介だったが、努は一目で彼女に惹かれた。しかし、幼馴染の杏子は伽耶について聞かれても、「彼女が怖いから近づかないで」と言って話そうとしなかった。実は杏子は伽耶と初めてセックスをした相手だったのだ。そんな中、努は伽耶から「空港に迎えに来てほしい」という電話を受け、彼女と会うことになった。そして、二人はその日から関係を持ち始めた。努は伽耶の体を求めると同時に、彼女の不可思議な精神世界に惹き込まれていった。二人はイタリアに旅行し、そこで努は伽耶の友人?フランクと出会った。日本に帰ってきた後、努は自分が変わっていくことに気づいた。伽耶を理解しようとする努だったが、突然フランクが訪ねてきて、伽耶が爆弾で死んだことを告げられた。フランクは政治運動家だったのだが、フェラーリに仕掛けられた爆弾が...