山口和彦監督の’75年の作品である。『黒猫』というエドガー?A?ポーの作品を少しアレンジした設定が面白い。ポーの作品では、猫を残酷に殺して壁に埋めるシーンがあるが、この映画では、女性の死体が壁に埋められる。そして、黒猫の血が染み込んだ壁から、呪いが始まるのである。興味をそそる設定だと思う。コ風呂ストーリー???赤線廃止に伴って、風俗業から足を洗おうとした雪乃(谷ナオミ)だったが、恋人である鹿内(室田日出男)の借金を返すために、新しくオープンしたトルコ風呂“舞姫”で働くことになる。しかし、鹿内は雪乃を金儲けの道具にしか見ておらず、東北から上京してきたばかりの雪乃の妹、真弓(大原美佐)までも処女を奪ってしまうほどの悪党だった。トルコ風呂の女将の愛人になった鹿内は、雪乃を虐待して死なせてしまい、壁に隠す...